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おじいさんと孫娘 [物語]

あるところに、おじいさんとその孫娘がなかよく暮らしていました。

おじいさんはとてもすごい魔法使いで、

できないことは何もありませんでした。


そして、孫娘をとてもとても可愛がっていましたので、

孫娘のお願いはなんでも

「よしよし、お前の言うとおりにしよう」

と言って叶えてやりました。




ある日、孫娘は言いました。

「わたし、ケーキがおなかいっぱいたべたいわ、おじいさま」

「よしよし、お前の言うとおりにしよう」

おじいさんは、孫娘の前に山のようなケーキを

出してやりました。



別のある日、孫娘は言いました。

「わたし、雲のお城で遊んでみたいわ、おじいさま」

「よしよし、お前の言うとおりにしよう」

おじいさんは、孫娘を雲のお城へ連れて行ってやりました。




「わたし、素敵な音楽を一日中きいていたいわ、おじいさま」

「よしよし、お前の言うとおりにしよう」


「わたし、かわいいペットがほしいわ、おじいさま」

「よしよし、お前の言うとおりにしよう」


「わたし、犬をを殺してみたいわ、おじいさま」

「よしよし、お前の言うとおりにしよう」


「わたし虹色に輝くドレスが着たいわ、おじいさま」

「よしよし、お前の言うとおりにしよう」


「わたし死んでみたいわ、おじいさま」

「よしよし、お前の言うとおりにしよう」







ある日、孫娘は困ってしまいました。

いままでおじいさんにたくさんのお願い事をかなえてもらって、

ついに「やったことのないこと」がなくなってしまったのです。


孫娘はおじいさんにそのことを相談しました。

するとおじいさんはこう言いました。

「気にすることはない。

一度やったことをもう一度お願いしたっていいのだよ。」


それでも孫娘はどうしても「まだやっていないこと」が

したくてたまりません。

ですから、いつものようにおじいさんにお願いしました。




「わたし『まだやったことがないこと』がしたいわ、おじいさま」

「・・・・・・」


どうしたのでしょう。

おじいさんはいつものように「よしよし、お前の言うとおりにしよう」

と言ってくれません。

かわりに、こう言いました。


「本当にいいのだね?」

「ええ!わたしは、まだやったことがないことがしたいわ!」








「・・・・・・よしよし、お前の言うとおりにしよう」







おじいさんがそう言うと、孫娘の姿は消えていました。

おじいさんは孫娘の願いを叶えたのです。

孫娘がまだやったことがないこと、それは

「おじいさんのことを忘れること」でした。


おじいさんは、おじいさんのことを忘れた孫娘を、

おじいさんから遠く離れた場所へやってしまいました。


おじいさんのことを忘れた孫娘は、もう

「~したいわ、おじいさま」

とお願いすることができません。


それでも、おじいさんは孫娘をとてもとても可愛がっていましたので、

孫娘のお願いはなんでも叶えてやります。


さあ、おじいさんのことを忘れた孫娘の最初のお願いはなんでしょうか。

おじいさんは、魔法の耳で孫娘の声をききました。


「怖いわ!!」

「よしよし、お前の言うとおりにしよう」





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